トップメッセージ

一言で言うと、｢プラント関連のお悩み相談所｣です。
当社は既成製品を作るのではなくオーダーメイドの仕事を請け負うことを主としているので、お客様とのコミュニケーションが欠かせません。
例えば｢急にこれが壊れた｣といったお悩みにも、｢今後こういう風にしたい｣という要望にも、ともに計画・立案から考え、時にはお客様のニーズを先回りしながら、常に最適なご提案を心掛けています。
施工だけでなく、計画・立案からお任せいただくことで、お届けできる精度が上がることはもちろん、その後の補修も含めてスムーズな施工が可能になります。
お客様のビジネスに最も近いパートナーとして、一緒にどうしていくかを話しあえる存在でありたいと願っています。緊急対応や仕様書がない場合などのイレギュラー時でも、｢岩本鉄工所さんならなんとかしてくれる｣と頼っていただけることが私達の喜びであり誇りですね。

弊社を大事にしてくれるお客様の存在、意欲的な従業員の存在、信頼関係を築いている協力会社の存在が大きいのではないでしょうか。
当社は、鉄工・溶接作業から施工管理まで、多様な技術とスキルを習得可能です。職種に捉われず、幅広い工程を理解することで、会社にとっても、従業員個人の将来やキャリアにおいても大きな強みとなります。個人の意欲と適性に応じて、職種転換も可能です。実際にキャリアアップを果たした先輩従業員も多数おり、互いに刺激し合える環境があります。そういった成長意欲を持った従業員が多く在籍してくれているため、結果として、求められる以上のご提案や柔軟な対応で評価をいただいているのだと思います。

環境のせいにしない、｢自責思考｣の考え方があります。環境や他人のせいにしていては、本当の成長は望めないと考えています。もちろん、適切な環境を整えるのは会社の役割です。しかし、会社や上司ができることには残念ながら限界があります。

また、2020年初頭のコロナウイルスによるパンデミックを見てもわかるように現代は非常に先行き不透明な世界です。
だからこそ、従業員には会社に依存するのではなく、どこでも通用するスキルを積極的に身につけて欲しいと考えています。
自分なりの考えや意志を持ち、それに基づいて行動すれば、新しい習慣が形成され、結果が変わり、自然と成長につながります。私達はそういった｢成長したい｣という主体的な想いを持った人を、最大限に応援したい想いを抱きながら、環境整備に力を入れています。

私自身の新卒入社後の経験は大きいですね。
入社当時、具体的なキャリアプランはありませんでした。
ただ、目の前にある伝票処理やデータ入力などの作業に対しても、毎回全力で取り組むようにしていました。すると、作業に慣れて処理スピードが上がるにつれて余裕が出てくるので｢この作業、もっと簡略化できないのかな？｣と思うようになりました。
そこで、詳しい方の協力を仰ぎながら、システムの開発に取り組みました。
その結果、伝票処理は劇的に減り、それをきっかけにシステムに関するスキルも身についていきました。また、伝票処理やデータ処理は非常に沢山やったことによって今でも得意で、突発的な対応にも活きています。
これまで頼まれた仕事を断ったことがほとんどありません。「この仕事、何の意味があるんだろう。面倒くさいだけじゃないか」というような仕事も色々やりました。
でも、後になって振り返ったときに、「あの時やった仕事が生きている」「無駄じゃなかったんだ」ということを実感する機会が多々ありました。
その時はわからなくても後になってわかることがあるんだと実感したんですね。それと同時に多くのチャンスを与えていただいていたんだということにも気づきました。
そこから、今ある環境でいかに学び、成長していけるかは、個人の取り組み次第だと考えるようになりました。だからこそ従業員には、その成長を最大化するための環境を与えてあげたいなと思っています。

私が理想としているのは｢水のような組織｣です。水は私達にとって必要不可欠であり、形は変幻自在。集まればとても大きな力を持ち、場合によっては鉄さえも切ることができます。そして一気に動く。私はそういう組織が理想です。
｢水は方円の器に随う｣という言葉があるように、入れる器に応じて形を変えます。私達も同様に、時代や環境の変化に柔軟に対応できる会社でありたいと考えています。
予測できない時代においては、その時々の意思決定を間違えず、必要に応じて一気に動ける柔軟な組織であることが重要だと考えています。

近年ではIT化と技術・経験の継承を進めています。
IT化によって生み出したいのは働きやすさの向上とスピードアップです。
技術・経験の継承ではコア技術をどんどん磨いていきたいと思っています。
例え製品が時代の流れとともに廃れてしまっても、その製品を作る技術力が枯れることはありません。確固たる技術力で立脚することができれば、その時々で時代が求めるものを作ることができますし、他業界でも応用できると思っています。時代に柔軟に対応できるということは、予測できない時代にも適応できるということです。どこでも通用する高い技術力を持ちながら、時代の変化に柔軟に対応し、必要に応じて迅速に動ける、そんな｢水のような会社｣を目指して、今後も成長を続けていきます。

先ほどから述べているように、先行き不透明な時代なので、具体的な〇年後などを考えるのは難しいと感じます。正直、社長や経営者という意識は全く無くて、後継者については優れた人材がいればいつ交代しても良いと考えているくらいです。ただ、直近の目標としては、まずは会社規模を2倍にしたいですね。
あとは同じことをやり続けることに満足していないので、常に何か面白いことができないかを考えています。それもあって、万が一｢新しい事業を始めたい！｣となった時に腰の重い組織になってしまわないよう、変化には柔軟な会社でありたいです。

資格取得支援に力を入れています。業務に関連する資格であれば会社が全額負担し、もちろんテキストや問題集、eラーニングなどの受講も全面的に支援します。実際にこれらを活用して、国家資格や難関資格に合格している従業員も多いです。定期的な研修や、必要に応じた技能講習も行い、個々のスキルや技術力向上を応援しています。
成長において重要なのは、チャンスをものにすることができるか、そして誰かがそれを評価してあげられるかどうかだと思っています。
私は頑張っている人に対して｢しっかり見てあげたい｣と思いますし、それを評価し、相応しいだけの還元をしたいと思います。だからこそ、目に見えるチャンスの場として、まず会社ができる精一杯の環境整備を行い、必要最低限の機会と適切な指導が、従業員の成長意欲への第一歩になってくれたらと考えています。

やっぱり、｢自分でチャンスを掴み取る意思｣でしょうか。与えられた仕事に対して、常に学ぶ姿勢を持ち続けてほしいです。学びの機会はどこにでもあるんです。当社には様々なキャリアを持つ先輩がいますし、読書やニュース記事だけでなく、例えばテレビのバラエティ番組や映画のセリフからも学べることはたくさんあります。そういった身近な｢先生｣を見つけて、尊敬できる部分は吸収しようという姿勢を持ってほしいですね。
また、いくら会社が発展し続けることを目標にしていても、この世の中、実際10年後も存続していると無責任に断言することはできません。だからこそ従業員には、｢この会社で一生働く｣のではなく、｢一生働けるだけのスキルをここで身につける！｣くらいの気概で来てもらいたいです。そういった従業員が集まれば社内競争力も上がり、切磋琢磨しながら、会社としても成長していけるのではないかと思います。